今年の5月のお話。
数か月前に愛犬を亡くされたOさんからお電話がありました。
お庭の排水溝に目も開いてない仔猫がいて、保護したのだけれど今から来院してもいいですか?という内容でした。
それから30分後ぐらいに、割と大きなカゴにタオルをかけて来院されました。
朝からずっと庭を見ているけれど、親が帰ってこない、今晩の大雨でそこの排水溝は水につかってしまうと。
保護しようと手をいれたしたら、それが次から次へと仔猫がでてくる・・・11匹やねん!!と。
そして受付でカゴから1匹を取り出して見せてくれました。
もちろんまだ目も耳も開いていません。
???何かちがう・・・??猫の顔じゃない・・・?!。
とタオルをめくると、11匹同じ柄でみんな真っ黒!
慌てて先生に伝えにいきました。
その11匹の仔は、なんと猫ではなくてタヌキの赤ちゃん!!
Oさんは先生と色々相談されましたが、このまま同じ場所には戻せないと、当院で哺乳瓶と猫のミルクを買って帰られました。
数日後、Oさんから報告の電話がありました。
当院から帰宅後、11匹にミルクを与え(これって凄い大変なことなんですよ!!)、排水溝の近く・雨があたらない場所にそっと戻したそうです。
朝起きて見に聞くと1匹の姿もなく・・・親がちゃんと迎えにきたんですね~。
タヌキを調べてみると、哺乳類には珍しく一夫一婦制で、雄も雌と同じくらい子育てに熱心だそうです。
ちなみに、とっても優しいOさんは、親が戻って来なければ離乳するまでご自身で育てるつもりだったんです!!
犬猫に関する嫌な悲しいニュースを毎日目にしますが、野生動物にまでこんな優しい人がいるなんて、こちらまであったかい気持ちになりました(*^^*)。
さて当院のニャンズも急に寒くなりビックリしています。
日向ぼっこするニャーチコ♀と生ポン♂。
これは金ちゃん♂と生ポン♂。
昨晩の寒さにあわててニャンズのペットヒーターと毛布の準備をしました。
まだ早いと思いながら、痩せている生ポン♂にはもうヒーターをつけました(*^^*)。